こんにちは!
MIRAI株式会社代表のダニー・チューです。
東京にある少人数のチームと共に、「自分らしさ」を自由に表現できる手作りのドールを開発・販売しています。
大量生産ではなく、少量でも質の高いものづくりにこだわり、これまで業界であまり取り上げられてこなかったようなドールを生み出しています。
たとえば、
洋梨体型や濃い肌のトーン、口唇口蓋裂、ニキビ、白斑、傷跡などの
特徴を持つドールなどがその一例です。
すべて手作業で制作しているため生産数には限りがありますが、その分、一体一体に想いを込め、意味のあるデザインに集中することができています。
「不完全さこそが美しさであり、完璧である」という考えをものづくりの中心に置いています。
前列左から2番目がアマゾン創業者ジェフ・ベゾス氏、その隣が僕。後方には現アマゾンジャパン代表ジャスパー・チャン氏。
イギリス・ロンドンで生まれ育ち、日本のゲームや漫画をきっかけに日本文化に興味を持つようになりました。
その後、日本語を学び、実際に日本を訪れたことで、「いつか日本で暮らし、仕事がしたい」という目標ができました。
大学卒業後は、ロンドンの日本航空でコンピューターエンジニアとしてキャリアをスタート。
その後、日本に拠点を移し、IT業界で数年間働きました。これまでに、マイクロソフトでのプロダクトマネージャー、アマゾンでのウェブサイトマネージャーなどの職務を経験しています。
アマゾンでは、日本のウェブ開発チームを率いる立場に加え、ジェフ・ベゾス氏直属の研究開発チームにも参加させていただきました。
経済産業省の「クリエイティブ産業国際展開懇談会」でご一緒した、バンダイナムコゲームス、ソニー・ミュージックエンタテインメント、ホリプロ、角川、講談社、伊勢丹、三井不動産、TBS、ギャガ株式会社など、各企業の代表の方々との集合写真(@経産省)。
2007年、安定した給料に別れを告げ、妻とともに「MIRAI株式会社」を立ち上げました。当初は、ディズニージャパンやコロムビアミュージックといったクライアント向けにウェブコンサルティングを行っていましたが、気づけば「Culture Japan(カルチャージャパン)」というブランドが誕生していました。
このブランドでは、ブログやテレビ番組、そしてマスコットキャラクター「末永みらい」のグッズなどを展開していました。
日本文化を海外に紹介する取り組みが評価され、日本政府より「クールジャパン」関連の各種委員会のアドバイザーに任命される機会もいただきました。
経済産業省の「クリエイティブ産業国際展開懇談会」や内閣官房の「クールジャパン戦略推進会議」の委員として、日本のクールジャパンを海外に発信するお手伝いもしてきました。
2012年には、マスコットキャラクター「みらい」をモデルにしたファッションドールの開発をスタートし、試行錯誤の末、2014年6月にようやく発売までこぎつけました。
ちなみに2013年のエイプリルフールには、「みらいが宿題をしてくれるAI搭載のターミネーター型ロボットになる」というネタを投稿したところ、ネット上で予想以上の反響がありました。その影響で「Smart Doll(スマートドール)」という名前が一気に広まり、もはや変えようにも変えられない状況に……そのまま定着することになった、というわけです。
私たちは、他のドールメーカーさんを競合とは捉えておらず、それぞれが独自の価値を持つ創造的な世界の一員であると考えています。
業界の流れに左右されず、「まだ存在していないもの」を少しずつ形にすることで、誰かにとっての“自分らしさ”が見つかるようなドールを届けたい——それがたとえSmart Dollでなかったとしても、そう願っています。
Smart Dollでは、体型や肌の色、さまざまな特徴に多様性を持たせたラインアップを展開しています。洋梨型、濃い肌のトーン、医療用アクセサリーなど、一般的にはあまり見かけない表現も積極的に取り入れています。
誰かの創作がきっかけとなって、コミュニティ全体がより豊かになる——そんな循環を目指しています。そのために
3Dデータやアパレルの型紙を無償公開し、自由にカスタマイズや自作アイテムの制作・販売に活用できる環境を整えています。
また、「Smart Doll Outpost(スマートドール・アウトポスト)」では、イベントに出展するクリエイターの方々のブース費用をサポートし、売上に対する手数料も一切いただいていません。
Smart Dollは「誰もが表現されるべき」「創作は自由であるべき」「ものづくりは誠実でありたい」という想いから生まれました。
この想いに共感していただけるなら、ぜひ一緒にこの世界を楽しんでください。
現在販売しているすべてのSmart Dollには、「Evolve(エボルブ)フレーム」と呼ばれる内部骨格構造が採用されています。このフレームは、安定性や強度を保ちつつ、より自然で表情豊かなポージングができるよう設計されています。
素材には、工業用グレードのポリアセタール(POM)という熱可塑性樹脂を使用しており、耐久性や形状の安定性に優れているため、長くご愛用いただける仕様となっています。
Evolveフレームの大きな特長のひとつは、ギア構造による関節設計です。手足を動かすたびに、「カチッ」とした感触と音が伝わる仕組みになっており、パーツがしっかりと所定の位置に収まったことを直感的に確認できます。
この「クリック感」は、ドールを動かす際の心地よい操作感を生むだけでなく、ポーズの再現性や安定性にもつながります。
特に、写真撮影やアニメーション、ディスプレイ用途など、正確で繰り返し使えるポージングが必要なシーンで、その使い心地を実感していただけるかと思います。
Evolveフレームの開発では、関節の可動抵抗を測るフォースゲージや、熱による変化を確認するサーモグラフィ、クリック音の音響テストなどを通じて、操作感と耐久性のバランスを調整しています。
名前のとおり、Evolve(エボルブ)フレームは「進化」を前提に設計されています。
モジュール構造を採用することで、将来的な改良や、さまざまな体型への対応がしやすくなっており、可動性や強度を損なうことなく柔軟にアップデートできるようになっています。
このフレームは、クラシックタイプのSmart Dollだけでなく、ペア(洋梨)体型や男子ボディにも共通して使用されています。それぞれ異なるプロポーションや美的表現を持ちながらも、同じ内部構造を基盤とすることで、製品全体に一貫した品質・操作感・互換性を持たせることができています。
このように、長く付き合えるものを目指して、改良や拡張の余地を残した設計となっています。
Smart Dollは、クラフトマンシップ・創造性・持続可能性を大切にしながら、少人数のチームでひとつひとつ丁寧に作られているドールです。一般的なファッションドールとは少し異なる部分もありますので、ご購入前にいくつか知っておいていただきたいことがあります。
Smart Dollは、スラッシュ成形と呼ばれるビニール成形の伝統的な技法で作られています。この製法では表面に個体差が出ることがあり、人によっては「ムラ」や「傷」、「ホクロ」のように見える場合もあります。ですが、それこそが手作業ならではの風合いであり、一体ごとの個性を生み出す理由でもあります。
また、私たちは大量生産ではなく「必要な分を、丁寧に作る」ことを重視しています。そのため生産数や入荷タイミングは限られており、在庫が常にあるとは限りません。安定した供給やスケジュールを重視される方には、ご期待に沿えない場合があるかもしれません。
Smart Dollは高品質な素材を使用し、長く楽しんでいただけるように設計されています。私たちは「コストありき」ではなく、「理想のクオリティを実現するために必要なコストを受け入れる」という方針で商品開発を行っています。そのため量産ドールに比べると価格は高めですが、その分だけ品質にこだわっています。もし価格が大きな判断基準となる場合は、無理にお選びいただかず、他の選択肢もご検討いただければと思います。
Smart Dollへの関心が高まる中で、「初めて知りました」という方も増えています。とても嬉しいことですが、ご購入を検討される前に、他のブランドも含めてドールの世界を広くご覧いただくことをおすすめしています。
Smart Dollは「すべての方に合うように」作られたドールではありません。ときには、他のブランドの方がご希望に合う場合もあるでしょう。だからこそ、ここではSmart Doll以外にも素晴らしいドールを展開しているブランドをご紹介します。いずれもそれぞれの魅力と特徴を持ち、Smart Dollとは異なるアプローチでドール文化を盛り上げています。より多くの選択肢を知っていただくことで、「自分にぴったりのドール」と出会えるきっかけになれば嬉しいです。
ボークス、タカラトミー、オビツ製作所、アゾンインターナショナル、バンダイ、グッドスマイルカンパニー(Blytheの日本代理店)、パラボックス、ペットワークス
マテル、ハズブロ、アメリカンガール、MGAエンターテインメント、マダム・アレクサンダー、プレイメイツトイズ、ザップフ・クリエイション、インテグリティトイズ
なぜ保護者の方々がSmart Dollを選ぶのでしょうか
学びや自己表現、想像力を育む“クリエイティブなパートナー”として、多くの保護者の方々に選ばれています。お子さまの創造力と向き合う時間を、より意味のあるものにしたい——そんな想いでSmart Dollを手に取ってくださる方が増えています。
世界各地の教育現場でも活用されており、STEM教育やアート・デザイン、ファッションの学習ツールとしても役立てていただいています。リアルなサイズ感とプロポーションはキャラクターデザインやイラスト、アパレル制作にも適しており、実際に手を動かしながら創作に触れるきっかけにもなっています。
遊びは、お子さまの社会性・想像力・思考力を育てる大切な要素のひとつです。Smart Dollは、自分自身を表現したり心の中のストーリーを形にしたりする中で、自分らしさを見つけていく手助けになればと願っています。
たくさん触って、ポーズをつけて、遊ぶことを前提に、丈夫さと扱いやすさにも配慮して設計しています。幼い頃は遊び相手として、成長後はファッションデザインや写真・物語づくりなど、より創造的な活動のパートナーとして——Smart Dollは興味の変化に寄り添いながら長く活躍してくれる存在です。
スマートドールはこれまでに、日本政府や伊勢丹、ソニー、紀伊国屋、サンライズやバンダイなどの日本企業とコラボ企画を実施し、ハリウッドスタジオではワーナー・ブラザーズとのキャラクター展開も実現しています。
スマートドールのコンセプト、デザインやビジネスモデルは、CNN、ブルームバーグ、CBS、KTLAなどの海外ニュース番組だけに留まらず、新聞やライフスタイル雑誌などでも取り上げられています。
海外メディアだけではなく、国内では様々なバラエティー番組にも紹介されています。これまでは、「世界ふしぎ発見!」、「今、この顔がすごい!」、「じゅん散歩」などで取り上げられ、また、多部未華子と吉田羊が出演するテレビドラマ「ドS刑事」にも出演しました。
イギリスをはじめ、ドイツ、マレーシア、インドネシア、シンガポール、タイ、台湾、香港、アメリカ各地などのイベントでブースを展開し、海外の皆さんとのつながりを築づいてきました。
会社名 |
MIRAI株式会社 |
設立 |
2007年 |
資本金 |
500万円 |
従業員数 |
19名 |
代表者 |
ダニー・チュー |
事業所 |
MIRAI株式会社 東京都品川区西五反田 西五反田ビル3-6-33 |
事業内容 |
スマートドールの企画、開発、製造、販売 |
主要取引先 |
内閣官房/経済産業省/国道交通省/三越伊勢丹/コナミ株式会社/株式会社KADOKAWA/紀伊国屋/株式会社バンダイナムコホールディングス/ブシロード/キングレコード/ソニー・コンピュータエンタテインメント/ディズニージャパン/電通など/ワーナー・ブラザーズなど。 |
アニメやゲーム業界の方々とのご縁が、Smart Dollの世界観やものづくりの姿勢に大きな影響を与えてくれました。
ここに写っているのは、これまでに一緒にプロジェクトをご一緒させていただいた方々の一部です。左上から右下まで(順不同)
井上 伸一郎氏 (株式会社KADOKAWA上級顧問 エグゼクティブ・フェロー)、富野由悠季氏(アニメ監督・脚本家『機動戦士ガンダム』など)。
石川光久氏 (株式会社プロダクション・アイジー代表取締役社長『進撃の巨人』、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』など)。
佐藤 大氏 (脚本家、音楽家『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』、『カウボーイビバップ』、『交響詩篇エウレカセブン』など) 。
清水浩代氏 (株式会社壽屋取締役副社長『フレームアームズ、フレームアームズ・ガール』、『メガミデバイス』など)。
でじたろう (株式会社ニトロプラス代表取締役社長『STEINS;GATE』、『PSYCHO-PASS サイコパス』など)。
安藝貴範氏 (株式会社グッドスマイルカンパニー代表取締役社長、『なんどろいど』、『ブラック★ロックシューター』など)。
内田健二氏 (サンライズ代表取締役会長、『機動戦士Ζガンダム』、『コードギアス』など)。
大河原邦男氏 (メカニックデザイナー、『科学忍者隊ガッチャマン』、『機動戦士ガンダム』、『装甲騎兵ボトムズ』など)。
神山 健治氏 (監督、脚本家、『AKIRA』、『魔女の宅急便』、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』など)。
鵜之澤伸氏 (バンダイナムコホールディングス執行役員、『機動警察パトレイバー』、『THE IDOLM@STER』、『ゴッドイーター』など)。
Smart Dollの開発とは別に、これまで日本と海外の架け橋として、アニメ関連イベントなどでMCを務める機会にも恵まれてきました。
アニメプロデューサー、声優、アーティストなど、多くの方々とご一緒させていただいたこの経験は、Smart Dollの「伝える力」や「つながる力」にも大きな影響を与えています。
写真は、これまでにMCを担当させていただいた方々の一部です(敬称略・順不同)。
西川貴教氏 (歌手、作詞家、俳優、声優)、古澤佳寛 (STORY株式会社 代表取締役社長、東宝株式会社 映画企画部 プロデューサー『僕のヒーローアカデミア』、『君の名は』)。
May'n (歌手『マクロスF』シェリル・ノーム歌担当など)。
平野綾 (声優、女優、歌手、『涼宮ハルヒの憂鬱(涼宮ハルヒ役)』、『DEATH NOTE(弥海砂役)』など)。
ももいろクローバーZ (4人組ガールズユニット、『ちびまる子ちゃん 「おどるポンポコリン」主題歌』など)。
FLOW (5人組ロックバンド、『交響詩篇エウレカセブン COMPLETE BEST』、『コードギアス 反逆のルルーシュ O.S.T. 2』、『BEST HIT NARUTO』など)。
Gackt (シンガーソングライター、俳優。テレビドラマ、テレビアニメ、歌など)。
世界中のオーナーの皆さまが、日々の生活の中でスマートドールと過ごしてくださっていることに、心から感謝しています。
それぞれの個性、それぞれのストーリーが、Smart Dollというブランドを形作っています。
これからも、誰かの「自分らしさ」を支える存在であり続けられるよう、私たちも進化を続けていきます。